前回の「君が僕の息子について教えてくれたこと」を見て衝撃を受けたマキプー。
その後彼の著書を読み、ファンになり、感激した反面・・・
あまりに美しい心を見せつけられてしまい
黒い私が彼を疑いの目で見たくなった。
いや、私が見えていないだけかもしれない。
彼は恐らく、本音を語ったらああなるのであろう。
私の本音とはまるで違うから恐れ入るのだ。
私は以前、障害者と関わる仕事を経験した中で
重度の自閉症の方とも関わりがあった。
私は最初から自閉症が好きだった。
いや、私の視点での自閉症が好きだったのだ。
私は彼等の知性は信じた。
雑誌の細かい文字を読んだり、クロスワードパズルをやったりしているのを見ていたからである。
別の子も、私の言葉を即座に理解し、選択したり行動したり出来る人だった。
視線は明後日である。
行動も、言葉も、一般的ではない。
私が私の視点でのと書いたのは、彼等の興味関心についてである。
私は誤解をしていたのかもしれないと、東田さんを見て思った。
私は彼等が自己の興味する事象にしか気が向かず
私のことは関心が無いと思い込んでいた。
関わることはするが、それは単に道具としての役割であると思っていた。
私は、自分を評価されることが非常に苦手なので
私に関心を示さないと思っていた自閉症の彼等と一緒に居ることが
居心地が良かったのである。
でも・・・
本当は私を見ずに関心はあったのかもしれない。
彼等は彼らなりに他を評価しているのである。
東田さん曰くポンコツのロボットから、ちゃんと私をみていたんだ。
彼等は私を、どのように評価していたんだろう。