プーブロ

日々の出来事から考えたことや、ふと思いついたこと、主に、そうした頭の中の出来事が吐露されることと思います。アウトプットの場ですね。

クリスマスプレゼント

三月に一度の通院日。

朝から気分は疲れていた。

通院だからではなく、祖母とのやりとりによって。

いつも車で病院に向かう私は、今日は徒歩である。

愛車NOAHくんは、例の如くバッテリーを上がらせたままである。

申し訳ないが、腹をへらかさせたままなのである。

こういうことは、きっかけがないとなかなか行動しにくい類であった。

さて私は歩いて向かった。

思いの外病院は近いと知る。

所要時間、17~18分といったところだろうか。

予約午後2時なのに対し、私は12時10分には到着してしまったのだ。

以前頂いた、喫茶店の無料チケットをランチに使う準備はあったものの、腹は減らない。

私は、待ち合いの椅子に腰かけて、目を閉じた。

横を人が通る気配がした。

後ろで問診票を書く気配がした。

総合病院のため、多くの人が行き交う。

そんな中、私は目を閉じてじっと、周囲の気配を感じていた。

意識は覚醒しているはずなのだけれど、まるで夢でも見ているかのように周囲のそれらは感じられた。

「○○○行きのバス出まーす。」

そうか、無料バスが出ているんだ。

私の最寄駅も行っているではないか。

そうか、そういう手もあったのだ。

帰りはバスにしよう。

そんなことを考えてみた。

目を開けると、40分程経過していた。

何て心地よいまどろみなんだ。

まだ、腹は減らないが、喫茶店に入った。

愛想のよさげな女性が近付いてきたので、クーポンを見せて使用したい旨を伝えると、メニューのどれでも使用可能だと言った。

私はひととおりメニューを眺め、先程の店員を呼んだ。

「この、セットメニューもいいんですか?」私は敢えて聞き返し、確認した。

なんと嬉しいことでしょう。

私は、てっきり一品のみとばかりに思っていたので、女性の親切と共に、とても嬉しく思ったのだ。

私は、外出時警戒する分、些細な親切やお得の上がり幅が大きい。

しかも、出てきたミックスサンドが美味しかったときたら更に幸福感に満たされる。

がしかし、油断はいけない。

この日私には、任務があったのだ。

ドクターに、ちょっとした悩みを伝えねばならない。

生理前のイライラである。

イライラ中は、絶対言おうと心に誓うのだが、通院日にイライラが無ければ言えなくなる。

まいっかー、些細なことだし、となるわけだ。

がしかし、再びイライラ期に入ると重要課題に変わるのである。

今日も実のところ、「言わなくっちゃ」と「言わなくていいや」がせめぎあっていた。

そしてついにこの日、ドクターに言えた。

結果、漢方を処方していただけることになった。

あぁ、これまで散々悩んで言えずにいた日々・・・

ようやく私は一歩、踏み出せたのだ。

大きな薬袋を貰って帰り道私は、最寄駅までのバスが1時間に1本しかないことを知り、タイミング的に歩く選択をしたところ、雨が降ってきた。

その先に、本日二つ目の課題があった。

明日来る友人に頼まれた肉を買って帰るという重役である。

上等のステーキ肉を買うために、金券まで預かっている。

私は雨の中、パーカーのフードをかぶった。

一瞬、そのまま帰宅したいとも思ったのだが、ここで諦めてはいけないと気を引き締めた。

いよいよ肉屋の前。

私の前に現れたのは、恐怖の選択課題だった。

1枚3000円のお肉と、1枚1370円のお肉があり、両方おいしそう。

私は、安い方を選びたい心理に駆られた。

が、友人は高級志向。

あぁ私は、肉屋の前で頭を抱えて叫びたくなった。

でもここは試練。

私は肉を、見つめた。

そして、両方を1枚ずつ買うという選択をした。

これは我ながらナイスアイデアだと、満足感を感じていた。

友人に高い方でも良いし、両方を食べ比べだって出来るわけだから。

そうして私はまた、フードをかぶって家路についた。

帰宅した私は、えらく疲弊してはいたものの、予定をすべて達成出来たという感激をプレゼントされた。