プーブロ

日々の出来事から考えたことや、ふと思いついたこと、主に、そうした頭の中の出来事が吐露されることと思います。アウトプットの場ですね。

飛んでった「すだれ」

ある日の帰宅路。

ふと道端にめをやると、丸められた「すだれ」がそこにあった。

幼児が入れそうな大きさの植木鉢が二つあり、その一方の手前に、置かれてあった。

どことなく、見覚えがあると思いつつも、私はその前を通過した。

集合住宅の敷地にある、小さな花壇である。

同じ、集合住宅の四階に、私は住居していた。

昨今は寒くて、洗濯のときくらいしかベランダの扉を開けない。

光だけは取り込みたいためにカーテンは開けているが、レースの方は閉じてある。

朝から干したままの洗濯物を、夕方取り込む必要があった。

私は、重い扉を一気にガラガラと開けきった。

景色が違った。

見通しが良いのである。

普段なら、ガラガラと開けた次に、頭をかがめる行為を行う。

が、その時私は、それをせずとも外に出られたのである。

なんともまぁ、夏から掛けっ放しにしてあった「すだれ」が無いのである。

つまり、先刻確認したあの、まるめられた「すだれ」はどうやら、この四階から強い風にあおられて宙を舞い、路上若しくは周辺の植木の上に舞い降りたと見える。

いや、そうとも限らない。

通行人の目の前にいきなり躍り出た可能性だってある。

ともかく、昼間私は、その結果事象を確認したということだ。

私の所持品だと、知ってか知らずか。

危険を被った方か、単に落ちていたそれを邪魔だと思ってか。

親切な誰かがまるめて隅に置いてくれたということであろう。

確かにその日は風が強かった。

扉を閉めていても、メシメシ、ピュウピュウと聞こえているくらいだった。

換気扇の蓋は、パカパカと音を立てていた。

ともかく、大事故につながらずに済んで安堵する。

さて、私はその後の「すだれ」は放置してある。

この時期に必要が無いということと、それを処理することを面倒臭がっているだけである。

実のところ、ベランダに行きやすくなって都合が良くなった。

まぁ、ごみ出しのついでにでも取りにいくかな。