プーブロ

日々の出来事から考えたことや、ふと思いついたこと、主に、そうした頭の中の出来事が吐露されることと思います。アウトプットの場ですね。

いわて、最期の日の記録―枕経編―

愛犬いわての死は、かなり以前から何度も覚悟する場面がありました。

今回は脾臓の悪性リンパ肉腫と言われておりまして、エコー画像でかなり大きい塊を確認しておりましたから、いつ亡くなっても不思議ではない状態にありました。

それでも、何度も発作を起こし、そして何度も復活する姿を見てきましたから、今回ももしかしたらまだいけるという気持ちもあるわけですね。

でもだめだった。

いつか来るとは分かっていたから理解は出来る。

とうとう来てしまったかと、そう思うわけですが・・・

あぁ・・・いやなものです。

もっと一緒にいたかった。

もっともっともっと抱き締めたかった。

 

さて、亡くなったあと、利用する動物霊園は決めていました。

友人の猫ちゃんが亡くなったときにお世話になった霊園が良かったと聞いていましたので、場所が近いこともありそこのホームページを参照して電話をかけました。

私の気持ちとしては、もう暫く、一晩でも家においておきたいと思いました。

ですが父は、そう家に置いておくわけにいかん、早く電話しぃ言うものですから、とりあえず電話してみたんです。

土曜日だったのですが、その日の午後は空いているとのことで、最終時間である2時に伺うと伝えました。

 

「北向きに寝かさんでええんかいな。」そう言ったのは祖母です。

「じゃあ座敷に北向きに運ぼうか。」と父。

さすが年配者は段取りを知っている。

「枕経読もうか。」先日亡くなった祖父の際に使用した祭壇の道具を返却せずに保管していたのが役に立ちます。

すると祖母は、いわての水飲み皿にササミジャーキーとカキピーを入れて持ってくるではありませんか。

なるほど、お供えですね。

ろうそくに火を点し、先日いただいた百合の香りの高級線香を二つに折り火を点けます。

火が左向きになるように土香炉に寝かせます。

真宗大谷派式でございます。

CDをかけ、先導は私、正信偈を読みます。

途中、言葉に詰まり、声にならず、涙があふれます。

ちゃんと読まなくっちゃと思い、経本に集中します。

なんとか導師をつとめ、最後に皆でなまんだ、なまんだ、なまんだ・・・

また、いわての顔を覆うタオルを取り、顔を撫でます。体も撫でます。

体はまだ温かいし、生きている頃と何も変わらないのに。

この、何等変わらないいわての体を焼いてしまうのはもったいないと思いました。

思っただけで、何か出来るわけでもないのですが。

プラスチックのベッド(ケース)に毛布を敷き、そこにいわてを寝かせました。

硬直した手足と、頭もはみ出ますが、そのままでブランケットをかけました。

そこに家にあった花を添え、いわてが好きだった押したらプップと鳴るおもちゃを置きました。

晩年の好物であるちくわを一袋、ササミジャーキーも乗せました。

 

昼食を済まし、13時半頃、車で動物霊園へ向かいました。