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プーブロ

日々の出来事から考えたことや、ふと思いついたこと、主に、そうした頭の中の出来事が吐露されることと思います。アウトプットの場ですね。

いわて、最期の日の記録―臨終編―

享年12歳と10ヶ月。

あの、あまりにも愛くるしいワンコに、もう会えない。

今日、儚い命がひとつ、消えました。

こんなにも愛おしく、今でも抱きしめたくて仕方がないのに。

いくらでも何度でも涙が溢れて止まらないのに。

この、いわての記憶もいつの日か薄れていってしまう。

今日の日を忘れてしまう。

貴重な体験であるいわての最期を、また思い出せるように。

記録として書き記しておきたいと思います。

 

いつになく、早朝から、いやまだ夜中の内から苦しんでいました。

呼吸が、息使いがとても苦しそうだったんです。

私は寝ぼけながらそんないわてに気付いたため、それが3時なのか4時なのかは分かりませんでしたが。

いわての寝ている場所までずれて、いわてを擦りながらまた寝ました。

それから暫くして、また同じように苦しんでいることに気付き、また少しずれて擦りました。

私は眠たかったんですね、擦りながらまた寝たんです。

そしてまた暫くして、今度はもうそのまま起きました。

この時既に、以前とは様子が違う、やばいかもということは思っていました。

そうは思いながらも、いやまた復活するとも思っていました。

時々、立ち上がろうとして失敗する姿が観察されました。

もう口の中は真っ白だし、後脚はガクガクだったので自力で立てるとは思っていませんでした。

それでも何度も努力するんです。

何故しんどいのに立とうとするのか、それはおしっこしたいからです。

以前、外に居た頃は、しんどくてどうしようもない時は寝たままおもらしをしていたのに。

どうも家の中で、寝床でおもらしはダメだと思っていたらしいんです。

けなげに、外に出てするんですね。

それでその日も立ちたかったみたいなんです。

でも立てない。

どうしても後脚が上がらないんです。

時々、ちょろっと出ちゃうようで、敷いてあるタオルが濡れます。

そんなときは体をペロペロ舐めてキレイにするんですね。

そして一度、立ちやすい格好になったとき、支えて立たせて、そのまま抱えて外に連れていきました。

ですが脚に力が入らず立てません。

そのせいか、おしっこも溜まっているはずなのに出せません。

そうこうしている内に動悸が激しくなってきたので慌ててベッドに戻しました。

抱えられるというのも負担が大きいようでした。

シリンジで水を飲ませようとしても、少し飲んで拒否します。

暫く、そのまま放置して見える場所に居て観察を続けました。

その後もまた、時折動いたり、もがいたりしてベッドから落ちる格好になっていました。

そしてある時、ごそごそしているので覗いてみると、なんと立っているんです。

私は慌てて外に誘導しようとしましたが、どうやら立ったことでいっぱいいっぱいで歩くことが出来ないのです。

そんないわてを抱え、外に走りました。

立たせてみようとしても脚に力が入りません。

それでもおしっこはちょろちょろ出ているみたい。

これ、後で気付くのですが、自力で出しているのではなく、向きが出やすい方向だったからのようでした。

ところが次の瞬間、いわての脚がピーンと伸びて硬直し、そのまま倒れてしまったんです。

私は支えきれずに向こう側に倒れこみそうになり、いわてをガードしたかったのだけれどしきれずに、ある程度の衝撃を与えてしまいました。

その時から、いわての表情は消え、舌はだらんと力が入らず、そして、愕呼吸が始まりました。

以前、祖父が亡くなったときに看護師さんが「死ぬ前は顎で呼吸するんです。」と言っていた言葉を思い出しました。

正にそれである。

いわてをタオルに乗せ、父に手伝ってもらい、ベッドまで運びました。

まだ、愕呼吸が続いています。

もうこの時点で、いわてをちゃんと看取らなくっちゃと思いました。

体を撫で、脈をみます。

まだ動いてる。

表情はもうありません。

でもまだ脈は・・・あれ・・・

父も、心臓の鼓動を見失ったようである。

でも、それによって死んだときめるには情報が少ないと感じた。

私は、また看護師さんを思い出す。

懐中電灯で目を照らしてみました。

正常がどういうものかを見たことが無いのですが

それでも全く何も変化無いので、死んじゃったんだと思いました。

 

9時9分、ご臨終です。

なまんだ、なまんだ、なまんだ・・・