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プーブロ

日々の出来事から考えたことや、ふと思いついたこと、主に、そうした頭の中の出来事が吐露されることと思います。アウトプットの場ですね。

嵐の夜

祖父が死んだ。

日曜の未明である。

死亡診断書を頂いてから、葬儀屋に連絡をした。

もうここからは父の役割である。

葬儀のことはよく分からない。

 

暫くして葬儀屋が来た。

時間に関係無く来てくれる。

ドクターやナースもそうだが、葬儀屋も大変な仕事だと思った。

葬儀屋に任せられる今の時代は楽になった。

この日は仮通夜で、昼間は早く知った方が拝みに来てくださり、夜は近所の方が集まり皆で正信ゲを唱えた。

そしてその夜である。

ものすごい雷が轟き、大荒れになった。

犬は体調が悪かったため無く気力も無かったが、ここまでの荒れようはないだろうという位すごい空模様だった。

まるで、祖父があの世へ行くのを拒んで暴れているかのように。

 

思い返せば、5ヶ月ぶりに退院して帰宅できた日、これまでにないくらいの晴天だった。

声を出せない祖父が、天を利用して感情を伝えているようだった。

仮通夜の夜の嵐は、その後の通夜、告別式の天候も悪いのではないかと心配させた。

だが祖父はその辺、気を利かせられる人だった。

自分の式に足元が悪いのは来てくださる方々に申し訳ないと思ったのだろう。

翌朝は嘘のように晴れた。

日中には気温も上がり、祖父は覚悟を決めたのだと思った。