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プーブロ

日々の出来事から考えたことや、ふと思いついたこと、主に、そうした頭の中の出来事が吐露されることと思います。アウトプットの場ですね。

ATMの列にて。

つい今しがた、いや~な経験をしちゃったんで

ここにアウトプットしたいと思いまーす。

 

ゆうちょ銀行のATM機に並んでいました。

今日は天気も良いし、ATM日和だったのかもしれません。

近所の小さなゆうちょ銀行のATM機に私が到着した頃には、私の前に二人、並んでいました。

ATM機は1台しかない、小さな村の地域に根差した感じのゆうちょ銀行です。

朝の冷えた空気も和らいで日差しが気持よかったので、そんな秋晴れを感じながら並んで待っておりました。

私の、丁度前に立っていた若い女性はちょっとぽっちゃりさんで、髪は赤く、ジャージ姿と、ちょっと変わったいでたちでした。

その、赤髪の彼女の順番になってから、時間がかかってたんですね。

ゆうちょ銀行の中は空いているのに、ATMの列はだんだんと長くなっていきました。

ATM機の扉のガラスに映った人を数えてみると、私を入れて6人並んでいました。

こういうときは、並んでいることを考えると時間が長く感じるから、周囲の観察でもしてみよう、なんて思いました。

私の後ろは年配の優しそうなおばさんで、その後ろは若いお母さんと小さなボクちゃん。

そのボクちゃん、最初はママとお話しして、ちょこちょこと周囲に興味して楽しそうだったのが、そろそろ待ちくたびれてちょっとぐずってきちゃった様子。

そんな時、そのまた後ろに並んでいたおっさんが声を荒げました。

「何やっとるんや、遅すぎる!何件やっとんや!ちょっと言うたる!」

自分の位置から勇ましく突進してきました。

後ろのおばさんが「やめておいた方が・・・」と声をかけるも振り切り

「こんなんはな、言わなあかんねん!」

扉を開け、「どんなけかかっとんやー!後ろいっぱい待っとんや!はよせい!」

とにかくおっさんは自分の鬱憤を晴らしたかったのだろう。

非常に迷惑だと私は思った。

赤髪の女性は後ろを振り返り「すみません、すみません。」と頭を下げた。

最後尾に並んでいた男性が「機械の操作が分からない場合もあるし・・」と言った。

「そんなんやない、何件もやってんねん!」おっさんはすかさず反抗する。

最後から2番目の女性も「ゆるしてあげてもいいんじゃぁ・・・」

「こういうのはちゃんと言わなあかんのや!」

私の後ろのおばさんは「仕事でいっぱいやらなあかんのかもね。」

そして私は「時間内にやってしまわなければならないかもしれないし。」と言った。

「こういうのは2件しかやったらあかんねん、他の銀行やったらそうやって書いてある!」おっさんはヒートアップした。

私と、私の後ろのおばさんは「へぇーそういうのがあるの?」「初めて聞いたー」「知らなかったー」そんなことを言い合った。

ボクちゃんはますますぐずり、おばさんが「疲れちゃったねぇ」と優しく慰め、若いママは「すみませーん」と相槌つ。

おっさんは、自分一人が悪役になっていることに苛立ちが増したのか「あんたが知らんだけやろ!」と矛先を私に向けた。

うわ、最悪やと私はむっとしたが、「もし、急がれるんでしたら私と順番を代わってもいいですよ。」と冷静に言った。

「そんなんとちゃうわ!」おっさん、更にヒートアップ。

「そんなんじゃないんよね。」後ろのおばさんは何と優しいのか。

そんなんじゃないことは分かっていて言ってんじゃんね。

本当はね、おっさんうざいぞ、てめーが皆に迷惑かけてるぞと言ってやりたい気分だったが、私は大人だった。

おっさんは私を標的に変更したらしく「あんたが急がんのやったら最後に並んだらええわ!」と怒鳴った。

明らかに見当違いな発言である。

こういう幼稚な発言には誰も呆れた様子だった。

私もとうとう呆れ果て、「そういうことじゃないでしょ。」とつぶやいた。

「天気がいいから、みんな重なっちゃったのねぇ。」と優しいおばさん。

場をなごませるのが、すこぶるうまい。

追随して私も「タイミングですねぇ。」なんて言ってみる。

その後、ゆうちょの職員さんが出てきて皆に謝罪した。「待たせてしまってすみません。」

「ああいうのは注意せなあかんやろ!」おっさんは、ここぞとばかりに言った。

「もう終わるみたいですから。」職員も大変である。

「中でも対応しますから・・・」言ってみるが

「カードやから並んでるねん!」おっさんの矛先はどこへでも向く。

「印鑑持ってきたらよかったわねぇ。」と言うのは優しいおばさん。

ほんと、どこまでも優しい。

そうこうする内に、赤髪の女性は用事を終えたらしく、さすがに皆の待つ後ろの扉からは出る勇気が無かったのだろう、横の扉からゆうちょ銀行内へ出て行かれた。

 

この一件に関わったそれぞれの方が様々なことを思ったろうが、ここで明らかに憤慨して他の人との価値観が異なり、自分の考え方こそ正しいと主張したのがおっさんである。

私は、こういう輩に嫌悪感を覚えるし、不快になるわけだが、皆がそうではないのかもしれない。

本音を言えば、このおっさんに冷めた言葉でも浴びせかけ、もっと苛立たせてキーッと思わせてやりたかった。

周囲は余計におっさんから離れたことだろう。

おっさんは孤独を感じ、皆から孤立すればいいと思った。

なんちゃって。

でもね、今回の一件で嬉しいのが、このおっさん以外の誰もが赤髪の女性に待たされることに対して許容していたし、優しかったこと。もしかしたら自分がATMで機械の操作に時間がかかった経験があったのかもしれないし、そうでなくても悪いことしてるわけじゃないんだからいいじゃない、という温かい感情を感じた。

更にはそんな女性にどなりつけて何がどうなるって、周囲に嫌悪的な空気が漂うだけじゃん。

既に時間がかかっていることの解消に何にも役立たない。

つまりおっさんは、自分の苛立ちをアウトプットする手段として怒鳴るという行動をとる癖がついているのだろう。

これまでに怒鳴ることによって周囲が思う通りになってきた経験を幾度もしたのだろう。

今回は、偏屈なおっさんに不快な思いをさせられたが、それによっておっさん以外の人の優しさにも触れた。

そのことが私にとっては嬉しく、人間すてたもんじゃないって思うわけだ。

また、ここで注意せねばならないのは、私のおっさんに対する感情はとても危険だということ。

これが極端になると、いじめの構図になるから。

こういうおじさんには本来は一歩引いて見て、適切な対処が必要なんだよね。

決して私の考えたように、ぎゃふんと言わせたい、という思いを思うだけに留め、実行してはいけないということ。

罪を憎んで人を憎まず。

これも良い言葉ですね。