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プーブロ

日々の出来事から考えたことや、ふと思いついたこと、主に、そうした頭の中の出来事が吐露されることと思います。アウトプットの場ですね。

受講報告『フランスの社会福祉 松村祥子先生』

18(土)・19(日)京都にて。

放送大学教授の松村祥子先生の面接授業を受講いたしました。

福祉先進国として思い浮かぶのはヨーロッパでも北欧で、その他はイギリスのセツルメント運動やイタリアの幼児教育やソーシャルファームで、フランスと福祉っていうのは何だか結びつきにくいイメージです。

そんなわけだから、全く何も分からない状態で挑んだわけです。

先生の話は穏やかで聞きやすく、二日間全てトーク一本だったのですが、飽きずに聞き入ってしまうほど内容と空気感が充実しておりました。

 

まずは金庫のお話。

フランスの補助、手当は行政とは異なる金庫という組織から出ていて、そのため政治に左右されにくいということです。

金庫と言っても銀行とは無関係で、主に企業拠出金によって運営され、多彩な福祉に活用されているようです。

児童福祉、高齢者福祉、障害者福祉、貧困救済それぞれに日本と同じような施設や支援組織があるわけですが、それらは主に公的機関と非営利団体が運営しており、儲からない仕組みになっているため営利企業はほとんど参入していないということです。

驚いたのが国民性で、成人したら家を出て親とは別個に生活するのが当たり前で、皆に合わせることを良しとする日本人と違い、自己主張するのが良しとされるらしく、議論好きで個を重んじる人が多いようです。

お一人様世帯が多く、日本と同じ長寿国。ならば孤独死も多いのかと思いきや、少ないそうです。

お一人様が多いぶん、巡回だとか地域の無料クーポンを配るとか、地域の公的システムがしっかりしていて、お年寄りが外へ出たくなるようなイベントやサービスを行うんだそうです。

もうひとつ驚いたのは、障害者福祉なんですが、アメリカや、アメリカ福祉を輸入している日本なんかではノーマライゼーションで、みんな一緒にという向きが無差別だという意識だと思うんですが、フランスは逆で、障害という特別なニーズがある人は一般とは別個により良いサービスが与えられるのが当然という考え方なんですね。

でもって、それは差別ではなく、皆異なる個性のある人間で、それぞれにニーズは違うんだっていうとらえ方をし、つまりそういうところが個性尊重ということなんでしょうか。

フランスも、全てすばらしいというわけでなく、失業者率10%以上問題をはじめとして色んな改善していかねばならない問題があります。

フランスだけでなく、色んな国を学んで知ることは、これからの日本のヒントにもなると思います。

今回の講義で、海外の社会福祉にも興味がわいてきました。